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掲載日:2024年2月1日
【Adobe Photoshop】
Adobe Fireflyによる生成塗りつぶしの使い方と使い道
2023年、大きな注目を集めた生成AI(ジェネレーティブAI)。
ビジネス面での活用を考えた方も多いと思われますが、なかなか導入・活用まで踏み切れていない企業もいるかと思われます。
ライセンスオンラインでは様々なソフトウェア製品を取り扱っていますが、その中でもとくに、AIをビジネスに活用したいビジネスパーソンの方向けに、ビジネス面で活用できそうなAI搭載製品をご紹介します。
Adobe CCに搭載された"AIが使える"ソフトウェア
生成AIをビジネスで利活用する際、Microsoftの「Copilot in Windows」や、Office製品で利用可能な「Microsoft Copilot for Microsoft 365」が、もっとも手早くアクセスできる生成AIかと考えられます。
生成AIといっても様々なものがありますが、Adobe Creative Cloud(以降、Adobe CC)にも、Adobe Fireflyという名称の生成AIが提供されており、クリエイティブ制作のシーンにおいて優れた使い方ができます。
Adobe CCは、InDesignやIllustratorといったAdobe社が提供するツールを、サブスクリプション形式で利用できるサービスですが、その中の「Photoshop」などを中心に、最新版のソフトウェアでは生成AIが利用可能となっています。
当記事では、生成AIをビジネスで利用するにあたりどのような活用方法があるか、Adobe CCの「Photoshop」を用いてまとめます。
なお、当記事は2024年1月時点の情報ですので、最新の情報と異なる可能性があります。
予めご了承ください。
Adobe Photoshopの「生成塗りつぶし」紹介
Photoshopは写真・画像の編集や加工、AI画像生成もできるアプリケーションソフトで、Adobe CCのコンプリートプランにも含まれているソフトウェアです(単体プランもあります)。
Adobeの提供する生成AI「Adobe Firefly」が、Photoshopに搭載されたことにより、生成AIを使用して画像を編集できるようになりました。
生成AIを活用した機能・サービスはいくつかあるのですが、この記事では、生成AIを最も身近に利用できるであろうAdobe Photoshopの「生成塗りつぶし」について、どのような使用感なのかをご紹介します。
まずはこちらの画像をご覧ください。猫の画像です。
この画像に、Photoshopの「生成塗りつぶし」を使用して、装飾してみます。
まずは、装飾したい部分を選択します。
選択すると、「生成塗りつぶし」というメニューが出てきました。
このボタンを押すとプロンプトの入力ができるので、試しに「帽子をかぶる」と入力し、猫に帽子をかぶせてみます。
結果を見る前に想像していただきたいのですが、画像ファイルに対して後から手を加えて、今回の場合は「猫の画像に帽子をかぶせる」のですが、どれだけの労力がかかりそうでしょうか?
おそらくPhotoshopを使ったことがない人からすれば「何から手をつけるべきかわらかない」でしょうし、デザイナーの方からしても「結構めんどう」なのではないでしょうか?
さて、生成塗りつぶしに戻りますが、プロンプトを入力して1分ほど待ち、生成されたイメージがこちらです。
顔が崩れ、先ほどの茶色い猫から黒い猫に変わってしまいました。
しかし、今回生成された画像は1種類ではありません。
プロンプトの隣に[1/3]と表記されているように、3パターンが生成されており、バリエーションという形で、プロパティ内で提案を受けます。
近そうなバリエーションは……2つ目(上段)でしょうか。
使用感を伝えるために今回はシンプルなプロンプトを入力していますが、実際にビジネス面で利用する際はより詳細に指示する必要はありそうです。
また生成塗りつぶしは、Photoshop上で選択した範囲に対して画像を生成するので、今回の例では顔全体を選んだために、顔も変化してしまいました。
そこで、このように、帽子を生成したい部分だけを選択したうえで、「帽子をかぶる」とプロンプトを入力してみます。
このように、元の顔の造形を保ったまま、帽子をかぶらせることができました。
「赤いサンタ帽をかぶる」と入力すれば、帽子の種類を変えることも容易です。
画像を用意し、部分的に変更を加えるときや、テイストを変えるときなどに重宝しそうです。
生成AIの注意点
このように、Adobe Fireflyの生成AIは強力な機能で、画像の一部に、自在に変更を加えることが可能となりました。
一方、こうした生成AIをビジネス面で利用する際に注意すべきなのが、法律面です。
2023年に注目を浴びたことで一気に身近な存在となった生成AIですが、2024年1月時点では、法整備は十分ではなく、産業界でも多様な意見があります。
Adobe Fireflyを提供するAdobeの公式サイトによれば、
Photoshop の生成塗りつぶし機能は、Adobe Firefly を利用しており、商用目的で使用できるようになりました。
生成塗りつぶしは、商用に安全に使用できるように設計された、クリエイティブな生成 AI モデルファミリーである、Adobe Firefly の技術を利用しているため、自信を持ってクリエイティビティの限界を超えることができます。
Firefly は、Adobe Stock が提供する、市場で最も高品質かつプロレベルの、ライセンス済み高解像度画像を何億点も使用してトレーニングされています。
参考:https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/using/generative-fill.html
このようにあることから、少なくとも商用利用は可能であるようです。
しかしながら、生成AIを用いていても、そうでなくとも、デザイン業務に従事する場合は、「著作権」、「商標権」、「意匠権」、「パブリシティー権」、これら4つの権利を侵害しないように注意が必要です。
また、個人情報や機密事項など、外部に漏洩させたくない情報を、生成AI側にプロンプトとして入力しないといったことも注意してください。
生成した画像の利用用途の紹介
生成AIのパワーにより、だれでも簡単に画像を編集できるようになったといえます。
ビジネス面でこのパワーを活かす用途を考えてみます。
まず、デジタル画像そのものを利用するシーンを考えてみます。
先ほどの猫の画像だとイメージがわきづらいかもしれませんが、例えばオフィスなどの風景画像や、何かを説明するイラストだとすれば、Webサイトやホームページに掲載するための画像として利用できそうです。
さらに、オンライン広告でも画像を利用することで、商品やサービスを魅力的に見せることにも使えそうです。
一方、デジタル画像を作成したあとで印刷し、紙などで利用することを考えると、販促用のチラシや店頭POPのような、ぱっと見たときに注意をひくための画像として利用ができそうです。
また顧客に渡すパンフレットや、ノベルティグッズといった、ちょっとしたデザインが必要なシーンで有効に使えるのではないでしょうか。
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ビジネス面でこのパワーを活かす用途を考えてみます。
まず、デジタル画像そのものを利用するシーンを考えてみます。
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さらに、オンライン広告でも画像を利用することで、商品やサービスを魅力的に見せることにも使えそうです。
一方、デジタル画像を作成したあとで印刷し、紙などで利用することを考えると、販促用のチラシや店頭POPのような、ぱっと見たときに注意をひくための画像として利用ができそうです。
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Adobe CCの購入ならライセンスオンライン
「デザイナーがほしいけど、雇うほどではない」とお考えの方からすれば、生成AIのパワーを借りて自分の手である程度のデザイン業務を実行できるようになることは、大きなメリットではないでしょうか。
「ライセンスオンライン」では、Value Incentive Plan(VIP)によるボリュームディスカウントがあるため、Adobe製品などの【導入コストを抑える】ことが可能です。
また、公式直販にはないメリットとして、Adobe以外のメーカーの製品も含めたライセンス管理を一括で行うことができ、管理コストを抑えられます。
直販で個別に契約すると、管理をメーカーごとに行うことになり、契約が増えるに従い管理が煩雑になりがちです。
こうした手間を削減し、制作業務の効率化だけでなく、バックオフィス側の効率化も図ることができるのがライセンスオンラインを利用するメリットです。
Value Incentive Plan(VIP)の詳細は、こちらからご確認いただけます。
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