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掲載日:2023年10月5日

AI時代に備えよ!Microsoft 365で利用可能な「Copilot」の紹介

Word、Excel、PowerPointなど、仕事を進めるうえで欠かせないツールといえる「Microsoft 365(旧称:Office 365)」。
そのツールに、いよいよAI機能が搭載されることをご存じですか?
当記事では昨今注目を浴びている、2023年に発表された新たなプロダクト「Microsoft 365 Copilot」について紹介します。

Microsoft 365 Copilotとは?

Microsoft 365 Copilotは、Microsoftが2023年3月に発表したAIサービスです。
WordやExcelでもAIによる効率化が行えるようになるとのことで、大きな注目を浴びています。

Microsoft 365で利用できるアプリケーション、「Word」や「Excel」をはじめ、「Teams(チームズ)」や「PowerPoint(PowerPoint)」などとシームレスな連携が可能とされ、これまで時間をかけていた業務の時間短縮、またアイデア出しや要約といった業務効率化が期待されています。

Microsoft 365 Copilotを利用するには、Microsoft 365 Copilotが提供されるプランを購入する必要があります。
Microsoft公式サイトによると、2023年7月時点では、「E3」、「E5」、「Business Standard」、「Business Premium」の利用者向けに一般提供された後に、1 ユーザーあたり月額 30ドル(7月時点の日本円換算:約4,400円)で利用できるとアナウンスされています。
また、具体的な提供時期は「今後数か月のうち」とのことで、いつから使い始められるか?はまだ明らかではありません。

参考:https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/07/19/230719-furthering-our-ai-ambitions-announcing-bing-chat-enterprise-and-microsoft-365-copilot-pricing/

まだ情報も少なく、具体的にどのような提供方式になるかはわかりませんが、当記事では、どのような業務に利用できそうか、そのアイデアを出してみます。

Microsoft 365 Copilotを有効利用できる企業と利用アイデア

Microsoft公式サイトで発表された次の6点の機能に絞って、利用方法を考えていきます。
また、文中の引用は、すべて下記の参考URLより引用しています。
・Copilot in Word
・Copilot in Excel
・Copilot in PowerPoint
・Copilot in Outlook
・Copilot in Teams
・Business Chat

参考:https://blogs.windows.com/japan/2023/03/28/introducing-microsoft-365-copilot-a-whole-new-way-to-work/

【Copilot in Word】

ユーザーと一緒に文章の作成、編集、要約、創作を行います。簡単な指示だけで、Copilot が必要に応じて組織内の情報を盛り込みながら、ユーザーに代わって下書きを作成します。

文書を作成することが多い、または特定の書式でフォーマットされた文書をよく利用する企業であれば、有効に利用できそうです。
たとえば、コンテンツSEOの記事を作成する際に、見出しのアイデアをいくつかCopilotに用意させたり、求人を作成する際の魅力的な文章のアイデア出しなどで利用したりすることができそうです。
ほかにも、行政へ提出する際の文書や、定期的に作成する文書などはある程度フォーマットが決まっているといえ、そうした文書でも有効に利用できそうです。

【Copilot in Excel】

ユーザーのそばでデータの分析と探索を支援します。Copilot に数式をたずねるだけでなく、自然言語でデータセットに関する質問をしてみてください。それに基づいて Copilot がモデルを生成し、相関関係を明らかにしたり、What-if シナリオを提案したり、新しい数式を推奨したりしてくれます。

Excelを用いたデータ集計・分析は一般的といえ、多様な企業で有効利用できます。
クロス分析を行う際の着目すべき項目の提案や、わかりやすい表・グラフの自動作成、さらには定期的なデータ集計を自動で行えるようなVBA・マクロの設計制作支援など、とても期待できる機能で、数式エラーに悩まされることも少なくなりそうです。

【Copilot in PowerPoint】

アイデアを魅力的なプレゼンテーションに仕上げるお手伝いをします。ユーザーのストーリーテリング パートナーとして、Copilot が既存の文書を発表者用のノートや参考情報が加えられたプレゼン資料に変換したり、簡単な指示や概要からプレゼンテーションの新規作成を始めたりできます。

PowerPointでの資料作成を支援する機能で、またストック画像の探索も可能とのこと。
Wordで作成した文書など、他ファイルを参照して再構築・再配置も可能になるようで、たとえば、会議の議事録を読み込ませて要点をまとめたり、提案書の流れや骨子をひとまず書き出させてから手直しを施したりなど、資料作成スピードの短縮が見込めます。
外部のツールに頼らない、Microsoft365に備わった機能であることから、情報セキュリティの面でも安心できそうです。

【Copilot in Outlook】

受信トレイとメッセージの画面でユーザーをサポートし、メールの選別に費やす時間を減らし、スマートに、迅速に、かつ簡単に、コミュニケーションに費やす時間を増やせるようにします。複数の人と長くやり取りして複雑になったメール スレッドを要約して、各自が書いたことの内容だけでなく、それぞれの違った視点や、まだ解決されていない問い合わせも把握することができます。

メールでの連絡やり取りが一般化した現代、有効利用できるのは、ほぼすべての企業といっても過言ではないかもしれません。 メールの返信文を自動作成できることを想像すると、AIが作成した文章をそのまま送れないとしても、手直しで済むことから、メールの返信に必要な時間、またそのストレスなどからも解放されそうです。 さらには、受け取ったメールの中の疑問文をタスクとして設定したり、メールフォルダの整理整頓や重要度付けを任せたり、「メール」にまつわることを一挙に任せられそうです。

【Copilot in Teams】

共同作業の手間を軽減します。効果的な会議進行、スピーディな会話、主要論点の整理、重要アクションのまとめをサポートし、次に何を実行すべきかをグループ全体が把握できるようにします。

従業員同士のチャットや、ウェブ会議などでMicrosoft Teamsを利用する企業が有効利用できそうです。
とくにチャットは、メールのようなスレッド式で表示していない場合、過去の履歴を追うのにも時間がかかりますが、履歴をAIに要約させ、議題や重要と思われる会話を洗い出させることが可能になると、情報整理が容易になります。 また、詳細情報がまだ発表されていないため、ここからは憶測ですが、仮にウェブ会議で話している内容をAIが音声認識できるとすれば、議事録の作成もAIに任せられるかもしれません。

【Business Chat】

ユーザーのデータやアプリすべてを横断して機能する、まったく新しいエクスペリエンスで、これまで不可能だったことができるようになります。Business Chat は、Microsoft Graph の機能を活用し、ドキュメント、プレゼンテーション、メール、カレンダー、メモ、連絡先といったすべてのデータを集約してユーザーに寄り添います。複数のソースから情報を収集するため、チームの全員が共通の認識を持って、協調しながら物事を進めることができます。

こちらは、公式サイトにある指示の例をみてみると、どうやらMicrosoft365利用者個人をサポートするアシスタントのようなAIのようです。

以下のような指示をお試しください。
・「昨夜発生した <顧客> のエスカレーション案件に関するチャット、メール、ドキュメントをまとめて」
・「<プロジェクト>の次のマイルストーンは? 認識されているリスクは何かあった? 緩和策の候補をリスト化するブレーンストーミングを手伝って」
・「<ファイル A> のスタイルで新しい計画概要を書いて。その中には、<ファイル B> の計画タイムラインを記載し、<ユーザー> からのメールにあるプロジェクト リストを含めて」

イメージとしては、Microsoft製のソフトウェア・サービス上で記録されたすべてのファイル・データを横断的に理解し、その理解の中であれば答えが得られる、「いろいろなことを理解しているアシスタント」のようなものかと思われます。
「このPowerPointファイルの要点を、Aさんにメールで連絡しておいて」
「A社がこれまでメールで送ってきたファイルを、日付ごとにリストアップして」
といった使い方もできそうで、とても強力なアシスタントとなりそうです。

エディション変更ならライセンスオンライン

ここまで述べてきた内容から、WordやExcelなど、業務で利用するソフトに搭載されるAIサービスは、とても強力な存在と言えます。
2023年7月時点での情報ですので、続報に期待しますが、現時点で重要なのは「Microsoft 365 Copilot」が利用できるエディションが発表されていることです。
「E3」、「E5」、「Business Standard」、「Business Premium」、この4点のどれかでなければ利用できない可能性が高いです。

ソフトバンクグループのBBソフトサービス株式会社が運営するライセンスオンラインでは、Microsoft 365のエディション変更も承っております。
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