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掲載日:2021年11月21日

Microsoft利用者必読!
Open Business終了と後続ライセンス
「Software in CSP」の紹介

Microsoftから、20年以上継続されたMicrosoft Openライセンスが販売終了となることが発表されました。

従来、Microsoft製品のライセンスは買い切り型のものが中心で、法人向けのOpenライセンスも同様の買い切り型でした。
近年だとサブスクリプションモデルのMicrosoft 365(旧称:Office 365)などが台頭してきている中であっても、サブスクリプションモデルの導入がなかなか進みにくい企業では未だ重宝されている購入形態といえます。

Openライセンスは、3ライセンス(同一商品だけではなく組み合わせも可能)から購入可能で、一般購入と比較してダウングレードが可能、オンラインでのライセンス管理が可能、ボリュームディスカウントあり、ソフトウェアアシュアランスの追加でアップグレードも可能などのメリットがありました。

今回はこのOpenライセンスがなくなった後の後継サービスとして今後利用できる契約形態とその特徴についてご説明します。

現在契約しているOpenライセンスはどうなるのか?

新規の契約および更新については2021年12月31日で販売終了します。

元々Openライセンスは買い切り型のライセンス契約のため、現在契約期間中のものは契約期間終了後も利用することが可能です。
しかしソフトウェアアシュアランスは期間満了で終了し、更新は不可能となってしまうため、アップグレードが必要な状態にある企業の場合は早めに判断のうえ対応が必要となります。

また、サブスクリプション契約は更新のタイミングでCSPに切り換えとなります。

現在のライセンス提供形態の整理

現時点(2021年11月)で可能な契約形態としては、大枠ではOpen Businessライセンス(2021年12月で販売終了)、Software in CSP、Open Valueが存在します。

Open Business

  • <License>

    特定バージョンの使用権(新規購入ライセンス)を提供。
    将来のバージョンアップ権なしのライセンス単体提供。
    3ライセンスから購入可能。

  • <Microsoft Software Assurance(ソフトウェアアシュアランス)>

    契約期間内、常に最新バージョンを使用することができるアップグレード権利、および様々な特典が受けられるサービス

  • <Office 365 Open/Azure Open(サブスクリプション)>

    サブスクリプションモデルで提供されるサービスライセンス

Software in CSP(新たな提供形態)

  • <License>

    特定バージョンの使用権(新規購入ライセンス)を提供。
    特定バージョンの使用権(新規購入ライセンス)を提供。将来のバージョンアップ権なしのライセンス。
    1ライセンスから購入可能。
    ※Software in CSP ではソフトウェアアシュアランス(SA)が提供されません

Open Value(ソフトウェア及びサブスクリプション)

  • <License>

    特定バージョンの使用権(新規購入ライセンス)を提供。
    将来のバージョンアップ権なしのライセンス。
    3ライセンスから購入可能。

  • <Microsoft Software Assurance(ソフトウェアアシュアランス)>

    契約期間内、常に最新バージョンを使用することができるアップグレード権利、および様々な特典が受けられるサービス
    Open Valueサブスクリプションの場合、ライセンスとSAが組み合わさった提供形態になります(そのため常に最新版の利用が可能)

販売終了対象となっているのはこのうちのOpen ライセンスで、教育機関、一般企業、公共機関、非営利団体等、すべてのお客様が対象となっています。

また、本稿の執筆時点(2021年11月上旬)ではOpen Value/ Open Value Subscriptionプログラムについて販売終了のアナウンスはありません。

Software in CSPとは

Software in CSP はOpen ライセンスと同じく、Microsoft の製品を販売するプログラムの1つです。

CSPは「クラウド ソリューション プロバイダー」の頭文字を取ったもので、その名の通り本来はクラウドサービス(Microsoft 365やAzure等)を取り扱う、いわゆるサブスクリプションモデルの提供サービスとなっています。

将来的にサブスクリプションモデルに移行してもらうためにMicrosoftが買い切り型のライセンス販売とCSPを統合し管理機能(Microsoft 365 管理センター)を共通にしたのがSoftware in CSPです。

Openライセンスでは最小購入数が3ライセンスからでしたが、Software in CSPでは最小購入数は1ライセンスから可能となり、ダウングレード権はあるもののアップグレード権を付与できるソフトウェアアシュアランス(SA) の提供がありません。SA が必要な場合は、Open Valueでご契約いただく必要があります。
また、従来のボリューム ライセンス サービス センター (VLSC)からのダウンロードに代わりMicrosoft 365 管理センターでライセンスの集中管理が可能です。

ソフトウェアアシュアランス(SA) の契約が必要な方はOpenValue, Open Value Subscriptionで

前述の通り、Software in CSP では、ソフトウェアアシュアランス(SA)の提供がないため従来のOpenライセンスでSAを利用していた人は、Open Value, , Open Value Subscriptionでご契約いただく必要があります。

OpenValueで購入する際の注意点として、OpenValueは永続ライセンスと非永続ライセンス(サブスクリプション)があること、それぞれに必要台数分を購入できる「個別契約」と全社に導入されているPC台数分の購入が必要な「全社契約」からプランを選択することがあげられます。
また、契約期間が2年から3年に変更されています。
また、ライセンス単体での提供はされていないためSA不要であればSoftware in CSPがおすすめとなります。

今後は1ライセンスから購入でき管理がしやすいSoftware in CSPがおすすめ

多くの中小企業の情シス担当者にとってライセンス管理は手間が多い割にあまり評価につながらない業務です。
こうした管理業務は既存のOpenライセンスからCSPに移行することによって管理コストを抑えることが可能です。

また、今後のMicrosoftの方針としてMicrosoft 365 管理センターでのライセンス管理してもらいたいという考えがあるため今のうちにCSPに切り替えると将来的な管理体制も余裕を持って進めていくことが可能です。

SAが必要な場合はOpenValueの契約も検討に入れつつ、1ライセンスから購入可能、SA不要と小回りが利くようになったSoftware in CSPを活用し、コストを抑えたライセンス管理を進めていきましょう。

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